水2026.10.06文・Akita Sake Atlas 編集部

湧水の町・六郷の二つの蔵

100カ所もの湧水がある美郷町六郷。同じ町の水から、まったく違う二つの酒が生まれる。

美郷町六郷は、100カ所もの湧水が確認される「水の町」。各家庭で地下水を汲み上げて使うのが、いまも一般的だという。この町に二つの酒蔵がある。

秋田の清流

春霞 — 雪どけのやわらかな水

明治7年創業の栗林酒造店。奥羽山脈のふもとの冬は厳しく雪も多いが、その雪どけのやわらかな水と、そこで育つ米が「春霞」の味わいの根幹になっている。

奥清水 — 名水「宝門清水」

高橋酒造店は明治18年に当時の千畑村で開業し、戦中の醸造中止を経て昭和24年に六郷へ移った。仕込み水は、江戸時代の伝承に由来する名水「宝門清水」だ。

同じ水、違う酒

同じ町の水で仕込んでも、酒の個性はまったく違う。二つの蔵を飲み比べると、水と米と人の組み合わせが酒をつくることがよくわかる。

この記事に登場する蔵